アルインコ 5933



2013年2月27日

【特色】 足場等建設仮設材の大手。フィットネス機器も実績。

四季報(2013新春号)より

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株価 864円(2/27)
予想PER 8.8倍
PCFR 5.9倍
PBR  1.1倍


四季報予想でいけば、アルインコの売上げ、営業利益とも順調に伸びそうだ。
PBRは1倍を超えているが、予想PERは8.8倍、PCFRは5.9倍と低い。

今後、高速道路、トンネル、橋などの改修工事の需要は旺盛とみられている。

まず、橋。
橋梁においては、全国で改修が必要とされる6万基余りの橋のうち
9割は再整備に着手できずにいることが、国土交通省のまとめで分かった。
勿論、このまま放置しておくことは出来ず、順次改修作業せざるをえないだろう。

日本の公共インフラは、高度成長期に多く作られた。
そしてそれは、メンテナンスし続けたとしても、50年経てば大規模な改修工事が必要だと言われている。
特に山間部を通るトンネルや、首都高のような交通量が多い道路、そして大震災に見舞われた高速道路などの改修が急務。
ちなみに首都高は、東京オリンピックに合わせて作られたために30年以上経過する老朽化した部分が46%も占め、
2009年の調査で補修が必要な箇所は実に9万6600カ所に達した。

耐震工事の需要も高まっている。
昨年3月には、JR東日本が総額1000億円を投じて、地震計の増設と耐震工事を行うことを決めた。
また、東京メトロも高架橋柱の耐震工事や津波による浸水を防ぐため、
出入り口をふさぐ装置などの設置に100億円を投じることを決定。
今後、他の私鉄や道路会社など、インフラ関連企業を中心に耐震工事ブームが起こることが予想される。

一方、オフィスビルや工場、分譲マンションなどでも耐震工事への関心が高まりつつある。
3月末の5日間、大成建設が開催した、震災対応技術などを紹介するイベントには、
延べ1500人が訪れ、耐震技術や液状化の原理などの説明を熱心に聞く姿が見られた。
あるゼネコン幹部は「確かに見積もりや耐震診断の依頼が激増している」と話す。
もはや企業にとって、耐震工事は「当然の備え」となりつつあるのだ。【週間ダイヤモンド】

というわけで、高速道路、トンネル、橋の改修の必然性、そして耐震工事の需要の高まり。
アルインコは、その足場の大手であることより、当分の間、暇になることはないだろう。


2013.02.22


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